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台車とは?知っておくべき選び方や特注化のポイントを解説

台車とは

台車とは、人や設備の力を使ってモノを安全かつ効率的に運ぶための搬送用具です。工場や倉庫では、原材料・仕掛品・製品・設備など、様々な物が日常的に移動しており、その中心的な役割を担っています。

単純な道具に見えますが、実際には作業効率や安全性、現場のムダに大きく影響する存在です。台車を使うことで、人力作業の負担軽減、搬送時間の短縮、落下・転倒などのリスク低減の効果があります。特に工場では、単に運べることよりも、繰り返し、誰でも同じように使えることが重要です。

台車の基本的な種類

1. 平台車

手押しハンドルが付いていない、荷台のみのシンプルな構造で、形状を選ばず使える台車です。また荷台よりも大きな物を載せるのに、適しています。積載物がずれてしまうため、荷物を手で支えながら移動させる必要があります。積載物のズレ防止や位置決めが必要な場合は、特注化による工夫が必要です。

2. 手押し台車

手押しハンドルが付いており、操作性に優れたもっとも一般的な台車です。多くの工場での搬送に多く使われています。

2-1. 固定ハンドル式台車

ハンドルが固定されているため、安定した操作が可能です。重い荷物を支えて運搬する際に便利な台車です。稼働する部位が少ないため、長期間の使用にも向いています。使用環境や搬送物によっては、ハンドル位置の最適化、特注化が必要です。

2-2. 折りたたみ台車

未使用時に省スペースで保管できる台車です。収納性重視の現場で活躍しますが、剛性や耐荷重には注意が必要です。

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3. カゴ台車

側面に柵があり、運搬中の荷物の崩れや転倒を防ぐことができるため、箱物やバラ物の搬送に向いています。平台車より高さはありますが、使わないときはフレームや荷台を折りたたみ、コンパクトに収納することができます。既製品ではサイズが合わない場合、特注対応が検討されます。

4. サイドハンドル台車

荷台の長辺に柵のようなハンドルが付いた台車です。長尺物や薄板などを運ぶことに適しています。

専用台車の種類

ロボット台車

ロボット台車とは、産業用ロボットを設置し、移動や位置調整を容易にするための専用の台車です。単にロボットを載せるだけでなく、制御装置や周辺機器を搭載可能なスペースを備えています。用途が多岐にわたるため、ロボット台車には、様々な形状があります。そのため特注化されることも多く、特注化により位置決め精度や生産性向上を期待できます。

>>当社のロボット台車の製作事例はこちら
>>ロボット台車について詳しくはこちら
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金型交換台車

金型交換台車とは、射出成形機・プレス機などで使用される重量金型の搬送および交換作業を安全かつ効率的に行うための専用台車です。扱う金型は数百キロから数トンに及ぶため、一般的な手押し台車とは異なり、高い耐荷重性能と変位を最小限に抑える位置決め精度が要求されます。また、機械側のセンター位置やガイドピンとの整合を確実に取る必要があるため、荷台構造・高さ調整機構・案内機構など、金型交換作業に特化した設計が施されている点が特徴です。

>>金型交換台車について詳しくはこちら
>>金型交換台車の製作事例はこちら

低床台車

低床台車とは、一般的に床面高さ100mm程度の搬送台車を指します。小型のキャスターを採用することで、全高を抑えていることが多いです。低床台車には既製品では解消できない技術的な制約が多く、特に高さ・強度・環境要件が厳しい現場では、特注化による最適設計が大きな効果を発揮します。

>>低床台車について詳しくはこちら

ステップ付き台車

ステップ付き台車とは、荷物の運搬機能に加えて、昇降用のステップ(踏み段)を備えた台車のことです。高所への荷物の積み下ろしや設備の点検・作業を安全に行うために使用され、工場や倉庫などの現場で幅広く活用されています。

>>当社のステップ付き台車の製作事例はこちら

ラック台車

ラック台車とは、棚(ラック)構造を備えた台車で、荷物を段ごとに整理しながら運搬・一時保管できる搬送機器です。積載物の取り違え防止や作業効率の向上に効果があり、工場や物流倉庫、工程間搬送などで多く使用されています。

>>当社のラック台車の製作事例はこちら

その他にも、瓶やボンベを運搬するための台車や、測定器・計測器用の台車、装置用台車など、その用途や搬送物により、台車の種類は多岐にわたります。
その他の台車については、下記よりご覧ください。

>>当社の特注台車の製作事例一覧を確認する

台車の選び方

1. 台車の使用目的

まずは「何を」「どこで」「どのように」運ぶのかを明確にする必要があります。用途が曖昧なまま選ぶと、台車の使いにくさにつながります。

2. 最大積載荷重

安全率を含めた耐荷重設計が重要です。特に工場用途では、重量物や偏荷重を考慮する必要があります。

3. サイズと寸法

積載物のサイズや通路幅、設備間隔、出入口寸法など、使用環境を明確にする必要があります。数センチ、数ミリの差が大きな問題になることもあるため、寸法には注意が必要です。

4. キャスターの種類

自由に動かすことができる自在キャスターと、進行方向に向けて車輪の向きが固定されている固定キャスターの配置と個数。また車輪径や、材質によって操作性は大きく変わります。床条件や使用頻度、目的に合わせてキャスターを選定する必要があります。

5. 素材の選び方

台車には、一般的にスチール、ステンレス、アルミ、樹脂などが使用されます。使用環境を考慮し、最適な素材を選定する必要があります。耐久性や、メンテナンス性、操作性を考慮して選定することが重要です。

アルミ台車

アルミも軽量で錆びにくい素材です。スチールやステンレスに比べるとやや耐久性が劣ることがあります。

>>当社のアルミ台車の事例はこちら


スチール台車

最も一般的に使用される素材です。耐久性が高く、衝撃に強い素材です。樹脂、ステンレス、アルミと比較すると重い素材です。

>>当社のスチール台車の事例はこちら

ステンレス台車

サビに強いため、耐久性に優れた素材です。水気の多い環境や、衛生面が求められる場所に適しています。

>>当社のステンレス台車の事例はこちら

樹脂台車

軽量で静音性に優れた素材です。錆びが発生しないため、水気の多い場所に適しています。しかし、耐久性は他の素材に劣ります。

既製品台車では対応できないときの選択肢

主に汎用的で一般的な台車について、紹介してまいりましたが、前述の通り台車はその用途や搬送物により、種類・形状は多岐にわたり、特注が多い製品です。サイズが合わない、積載物が特殊、ロボットや設備と一体で使いたい といった理由で、既製品では対応しきれないケースも多くあります。
そうした場合に有効なのが、用途・現場条件に合わせて設計する特注台車です。低床化、重量物対応、協働ロボット用架台一体型など、現場に最適な台車を作ることができます。特注台車は、汎用台車に比べて高価になりますが、その分、効率的な作業や安全性の向上に貢献します。

>>特注台車と汎用台車の違いについて、詳しくはこちら
>>特注台車で失敗しないための頼み方について、詳しくはこちら
>>特注台車に関する技術情報一覧はこちら
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現場の課題をオーダーメイドで解消|特注台車の設計・製作はお任せください

特注台車 設計・製作.comを運営するダイワアドテックでは、搬送物の重さや、お客様の作業場所の広さ、レイアウトに合わせて、最適なサイズの台車を設計・製作しております。既製品に関するご要望や課題がございましたら、累計1,000台以上の特注台車の開発実績を持つ当社に、ぜひお気軽にご相談ください。


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