レベフットキャスターとはレベル出しとキャスターとストッパーが三位一体となった製品です。キャスターにレベフットキャスターを採用することによって、水平出しと台車の固定を容易にした特注台車になります。キャスターとアジャスターが組み合わさっており、ロック時に取り付け高さが変わらないのが特徴です。使用される場所としては、ラックや什器関係、一般産業機械用、コンベアがメインです。
レベフットキャスターを開発するきっかけとなったのは、ある機械メーカーの設計者の方からの意見でした。これまでは、キャスターメーカーのアジャスター付きキャスターを使われていたのですが、ローラーコンベヤの脚に使用するためにねじ込み式が要望でした。しかしながら、現行製品がプレート式のため、コンベヤの脚に板を溶接して、そこにアジャスター付きキャスターのプレートを装着しなければなりませんでした。この方法はコストがかかるうえ、装着するためのスペースも必要となります。さらには、車輪のストッパーが必要となるとのことで要望通りのレベル調整が出来ませんでした。
そこで、以前に当社は販売したことのある製品を思い出しました。それはお客様の要望される仕様にぴったり合うものでしたが、違うところはアジャスト機能がネックになり売れませんでした。しかし、この製品はねじ込み式でネジを根元まで入れるタイプでしたので、このねじ込み式の箇所を高さ調整が出来るようにして、プラスで若干の改良を加えることによって、現在のレベフットキャスターが完成したのです。
また、レベル調整が可能なキャスターをつくってほしいという、他のお客様の意見もありました。確かに、プレート付きキャスターに寸切りボルトを溶接した板を取り付けて、レベル調整が出来るようにされているユーザー様も多いです。高さ調整が出来るキャスターで、さらにしっかりと車輪の固定が可能なレベフットキャスター。これからは種類がまだ少なく、重量用や車輪径の種類も増やし、ストッパー機能もよりしっかりとしたものとする。されなる改良を続けて、ユーザー様の要望に合う製品づくりを行ってまいります。