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ロボット架台に求められることとは

近年、製造業における自動化ニーズはますます高まっています。特に、多品種少量生産や変化の激しい市場環境においては、固定された生産ラインだけでなく、柔軟に構成を変更できる自動化システムの導入が求められています。そこで注目されているのが、ロボット架台(別名ロボット台車)です。

ロボット架台とは

ロボット架台とは、産業用ロボットを設置し、移動や位置調整を容易にするための専用の台車です。単にロボットを載せるだけでなく、制御装置や周辺機器を搭載可能なスペースを備えられています。その用途は多岐に渡りますが、特に以下の場面でそのメリットが活かされます。

試作・開発ラインでの検証

新しいロボットシステムの導入や、既存ラインへのロボット組み込みを検討する際、実際に生産ラインの一部を止めて検証を行うのは大きな負担となります。ロボット架台を使用すれば、生産ラインとは独立した場所で、ロボットの動作検証、ティーチング、周辺機器との連携テストなどを効率的に行うことができます。移動が容易なため、様々なレイアウトでの検証もスムーズに行えます。

展示会での訴求力向上

自社の開発した新しいロボットの用途を紹介したり、顧客へのデモンストレーションを行う際、ロボット架台は非常に有効なツールとなります。可搬性に優れているため、顧客の工場や展示会場へ容易に移動させ、実際の動作を見せることができます。

ロボット架台で求められること

ロボット架台に求められる重要な要素はいくつかありますが、特に「水平出し」と「簡単な移動」は、その利便性を大きく左右するポイントとなります。

高精度な水平出し

産業用ロボットは、精密な動作を行うために、設置面が水平であることが非常に重要です。わずかな傾きでも、ロボットの動作精度に影響を与え、予期せぬエラーや不良品の発生につながる可能性があります。当社は高精度なアジャスター開発メーカーでもあり、り、設置場所のわずかな凹凸にも対応し、容易かつ確実に水平を出すことができます。また、自在に高さ調節を行うことが出来るので地面に段差がある場所でも水平を保つことが可能です。

簡単な移動

ロボット架台の最大のメリットはその可搬性です。試作ライン内での移動や、異なる場所への移動が容易に行えることが求められます。当社のうんぱんマンを活用することで、アジャスターとキャスターがワンフットで切り替わり、固定と移動の相反する問題を解決することが可能です。一人で装置の運搬、固定、レベル調整が簡単に行えるため、安心安全に移動させることが可能です。

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まとめ

ロボット架台は、試作ラインでの検証、用途ロボットの紹介、展示会での訴求力向上など、様々なシーンで活躍します。高精度な水平出し機能と簡単な移動性能を備えることで、ロボットシステムの導入と運用をより柔軟かつ効率的にサポートします。当社はお客様のロボット制御装置の仕様に合わせて、最適なサイズのロボット架台を設計・製作いたします。自動化に関するご要望や課題がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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